空の青さを知る人よ観てきました。
長井龍雪監督の作品は毎回見ているので今作も観に行きました。
空の青さを知る人よ?
"井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る"この言葉が題材になっていました。されど青さを知らずの部分は知らなかったので勉強になりました。
ストーリー
幼き日に憧れた青年が13年経ち自分が高校3年生になり当時の彼と同じ歳になった時あの頃と同じ姿で生霊として現れ止まっていた時計の針が動き出したって感じですかね。
率直な感想
昔"あの花"や "ここさけ"を観た当時は特に感じなかったのですが観てる最中から思ったのは主人公が青臭いなって感じました。自分も歳を取ったのだなと少し思いましたね。ここはこうすれば丸く収まるじゃんってとこを上手く立ち回れない所はやっぱり若いなって思います。脚本が岡本麿里さんなのでそれが彼女らしさなのかもしれませんが私はもう素直に楽しめなくなっていました。彼女が原作の"荒ぶる季節の乙女どもよ"は最初からそういうものとわかって読んでいるので納得が行きますが、今回は何も考えずに行ったので少しうーんとなりました。最終的には主人公が大人になったのでなんとか観られるものでした。
井の中の蛙の彼と大人になった彼の対比はすごく上手く描かれていたのでその点については面白かったです。大人になると若かった頃の勢いとかがなくなってしまうので時にはその頃の自分に背中を押してもらうのも必要ですよね。
メインキャストが俳優の方々が務めていましたが気になるところもなく昨今の俳優のレベルの高さを感じました。私の耳が肥えていないせいかもしれませんが。
総括
前作の"ここさけ"はなかなか鬱々とした内容だったので私個人的には今作の方が楽しめましたが誰かに勧めるってほどでもなく、つまらなかったと言いふらすわけでもなく総合的に観て可もなく不可も無くって感じでした。